口腔機能低下症
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もしかして、口腔機能低下症?
食べたい物を食べられますか?飲み込みづらいことはありませんか?
■半年前に比べて、硬いものが食べにくくなった。
■お茶や汁物などがむせることがある。
■お口の乾燥が気になる。
2個以上当てはまったら、口腔機能低下症の可能性があります。
口腔機能低下症とは?
お年を召されることに加え、病気や障害といった様々な要因により、お口の機能のうちいくつかが低下している状態です。
放置していると、よく噛めなくなったり(咀嚼機能不全)飲み込みづらくなったり(摂食嚥下障害)して、十分に栄養摂取できず全身の健康をも損ないます。
ご年配の方ですと、虫歯や歯周病、合わない入れ歯といったお口の要因だけではなく、加齢やお身体の病気によってもお口の機能が低下しやすくなります。さらに、栄養不足や動かないことによる機能低下(廃用)、お薬の副作用などの影響も加わり、口腔機能低下症の症状が複雑となることが少なくありません。
そのため、ご年配の方々一人ひとりの生活環境やお身体の状態を把握して、お口の機能をしっかりとメンテナンスしたり見守ったりする必要があります。
症状としては、お口の微生物の増加、お口の乾燥、噛む力の低下、舌や唇の動かしづらさ、舌の筋力低下、噛んだり飲み込んだりする機能の低下など、お口の様々な機能が低下することが挙げられます。
口腔機能の詳しい検査で調べること
- 口腔衛生状態不良…舌苔の付着状態を調べます。舌の50%以上に付着していれば衛生状態不良です。
- 口腔乾燥…お口の粘膜の湿り具合を測定します
- 咬合力低下…歯が19歯以下の方は、咬合力が低下していると判断します。
- 舌口唇運動機能低下…1秒あたり何回「パ」「タ」「カ」と言えるか測定します。
- 低舌圧…舌圧測定器で、舌の圧力を測ります。
- 咀嚼機能低下…グミゼリーを20秒間噛んでもらい、10mlの水に溶け出したグルコース(糖)の量を測定します。
- 嚥下機能低下…嚥下スクーニング検査をします。または、自記式質問票(聖隷式嚥下質問紙)を記入していただきます。
低舌圧または咀嚼機能低下を含む、三つ以上該当した場合は、口腔機能低下症と診断されます。
わずかでも「むせる」「食べ物がつかえる」「食べこぼしが増えた」「滑舌が悪くなった」「呼吸しづらい」「食べられる物の種類が減った」ということに気付いたら、当院で検査をお受けください。(保険診療での検査・治療です。)